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たくさんの友達ー追悼 灘本唯人イラストレーション展 [アート]

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灘本唯人先生はとにかく交友関係が広い方でした。
イラストレーション界の人たちは当然のこと、芸能人の方にもお知り合いがたくさんいらっしゃいました。

とにかく人に対して分け隔てのない方だったのがその理由だったのかもしれません。

初めてプリズムで個展をしてくださった時のことだったと記憶しています。
当時、そう20年ほど前のことですが東京イラストレーターで句会がありました。プリズムオーナーの高北幸矢もメンバーに入れていただいていました。灘本先生のおかげだったんじゃないかと思います。
先生が名古屋で個展なんだから句会を名古屋で開こうということになり東京からそうそうたる顔ぶれのイラストレーターが大挙して名古屋にやってきました。それだってすごいことだったのです。地方のギャラリーで個展というのにみなさんがきてくださったのは先生の人徳のおかげでした。
その句会のメンバーに渥美清さんが入っていらっしゃいました。その渥美さんまで来てくださったのです。名古屋の皆さんもびっくりの出来事でした。

芸能人と知り合いだからってミーハー的な意味で行っているのではありません。
あの方達はどうしても特別な人として世間は接します。でも先生はとにかくそういう方にも特別扱いはなさいません。極当たり前の人間関係を作ることが信頼を得ていたのだと思います。

どんなに若い方でも一生懸命に絵を描いている人の展覧会はマメに観てくださいました。観てもらった方がびっくりすることも度々あったようです。名古屋のイラストレーターでもそういう方は何人もいらっしゃいます。

そういうかただからこそ、いろんな人物を描くこともできるのだと思います。


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昭和の香りー追悼 灘本唯人イラストレーション展 [アート]

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灘本唯人さんは挿絵の仕事も多く、とりわけ昭和の場面を描くことが多かったようです。

「昭和」という時代のエネルギーと猥雑さをこんなに見事に表現するイラストレーターはいなかった。
どちらかといえば描きたがらない方も多かったのではないかと思います。おしゃれで夢見がちな絵が描きたいと思うのは当然といえば当然。だってデザインやイラストレーションっておしゃれな世界のはずなのだから。でも先生はちょっと泥臭い「昭和」を描く。あの当時の匂いや湿度や温度まで描いている。

挿絵の原画も何点か展示していますので是非じっくりご覧ください。

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とても素敵なことがおきましたー追悼 灘本唯人イラストレーション展 [アート]

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昨日の追悼展初日のオープン時間に1本の電話が入りました。灘本先生のご遺族の方からでした。たまたま東京から関西出張中ネットでプリズム展を知ったのでよってくださるとのことでした。

私たちは先生の御家族がどのようだったのかほとんど知らなかったのでお知らせすることもなくこの展覧会を企画しました。

お出で下さったのは若い男性で堀川さんとおっしゃいました。いろいろないきさつがあって現在堀川さんが残された作品の整理や管理をしていらっしゃるのだそうですが、生前親しく行き来はあったもののイラストレーション界のことも交流関係も知らずとても戸惑われたそうです。

ご自身のお仕事もある中現在も残された作品を最善の形で保存できるよう奮闘なさっています。
そんな中偶然展覧会のことを見つけてくださったようです。

先生に「ここに行きなさい」と誘われたような気がしますともおっしゃいました。また「ここに叔父がいるようにさえ思います」と。

先生は展覧会が好きだったからきっと喜んでいるともおっしゃっていただきました。
明日のギャラリートークではそんな灘本先生を偲ぶ会になると思います。きっとぬるいビールを片手に先生も会場にいらっしゃることと思います。みなさんも是非先生の作品に会いにきてください。(午後5時から)

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追悼 灘本唯人イラストレーション展ー初日 [アート]

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昨年7月19日昭和の偉大なる人物が亡くなりました。イラストレーション界の長老灘本唯人さんです。
灘本さんはイラストレーターという職業を日本に根付かせた1人。作品はもちろんのこと職業人としてどう生きるべきかをあとに続く人々に本気で教えてくださる方でした。「長老」という言い方がぴったりな本当に大きな存在でした。

灘本さんは「名古屋」という地方都市のイラストレーション界にも温かい心で見守ってくださいました。プリズムでも何度も個展を開いてくださったり、宇野亜喜良さんとの二人展や「銀展」というプリズムオリジナルのテーマ展にも主役として参加してくださいました。

プリズムなりのお見送りをずっと考えてきました。今回灘本さんの作品と灘本さんとともに時代を築いたイラストレーターのみなさんの作品を飾り追悼展といたします。

たくさんの方々に作品を観ていただきたく思います。

4月22日(土)午後5時からプリズムオーナーの高北幸矢によるギャラリートークを開催します。灘本先生のたくさんの思い出をみなさんとともに語り合いたいと思います。是非お出かけください。(予約不要・入場無料)

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中村友美イラストレーション展ー最終日 [アート]

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「中村友美イラストレーション展ー『手軽でたのしいふわかわパステル画』出版記念」は本日最終日です。

観に来てくださったお客様もご本人も「やりきった」感のある個展になったと思います。
次がとても気になる展覧会になっていました。

次回は4月20日から「追悼灘本唯人イラストレーション展」です。昨年7月に亡くなられた灘本先生。日本のイラストレーション界をずっと牽引して来た方です。プリズムにとっても本当に大きな存在でした。プリズムらしく追悼展をいたしますので、是非お出かけください。
4月22日(土)午後5時からプリズムオーナーの高北幸矢が灘本先生を偲んでトークをいたします。

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中村友美イラストレーション展ーツリー、あるいは白い十字架 [アート]

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今回の中村友美さんの個展作品は「手軽でたのしいふわかわパステル画」出版記念展なのでほぼ99%この本に掲載されている作品で構成しましたが、それは中村さんの作家性が十分に発揮された作品ばかりというわけではありません。むしろイラストレーターのプロとして出されたお題に対してどれだけ期待以上に応えられたかが真価となります。

今日紹介した作品は次回の個展を示唆するかのような作品です。
せっかくの個展だから、自分が目指したい方向が出ている作品も展示したいという本人の気持からチョイスされた作品です。

「光を表現したい」とは何度もこのブログの中でも書いてきましたが、こういうことだったのです。

まだまだ中村さんの作家としての時間は続きます。次回はきっと中村友美ワールドを展開してくれることと思います。

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中村友美イラストレーション展ー優しい色 [アート]

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優しい色合いのことを「パステルカラー」というくらいですから、パステルという画材は優しい質感を表現するにはぴったりの画材です。春の山、パステルで描くとみずみずしさがきれいです。

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これはモロー美術館で撮ったモローのパステルです。
モローは決してふんわりした絵ではありませんが、パステルも使って絵を描いていたようです。
パステルの広がりもまたどこかで見つけてみてください。

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中村友美イラストレーション展ーパステル画にトライ! [アート]

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中村友美さんが手がけた「気軽にたのしいふわかわパステル画」はとても丁寧にパステルパ画の描き方を解説しています。

     描き方は・・・(右10点)
     紙は・・・・(左5点)

「書いてある通りに描いたら、こんなふうに描けた」という声も聞かれました。

パステルで描いてみたいなと思っている方は是非「気軽にたのしいふわかわパステル画」(誠文堂新光社)を読んでパステル画を描いてみてください。



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中村友美イラストレーション展ー500色?!のパステル [アート]

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「パステルは何色くらい使ってるの?」と聞いてみると中村友美さんは絶句しました。
あまりにたくさんの色数を使っているので数えてみたことが無かったのだそうです。
そこをあえて概算していただいたところ500色は使っていそうだと言うのです。

初めてのパステルはヌーベルの12色だったそうですが、色数が少ないと表現の幅に広がりがでないのであれもこれもと買い求めるうちに数えきれないほどの色数になってしまったのだそうです。

柔らかい光の表現がしたくてパステル画を描き始めたのですが、この「柔らかい光」に案外たくさんの色を使わないと理想の表現にならない。メーカーによっても色の違いがあるのでたくさんのメーカーのものも持つことになります。レンブラント、クレテージュ、ファーバーカステル・・・。

中村さんは初心者の方にもパステル画を教えていらっしゃいます。始めはダイソーのパステルをすすめているとのことですが、何をどう表現したいのかによってそれはそれでいいのではないかと思います。入り口をくぐってしまったらそこからはそれぞれの個性が決めること。みんながみんな500色が必要な訳ではありません。

「手軽でたのしいふわかわパステル画」でパステル画を描いてみてください。

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中村友美イラストレーション展ー「手軽でたのしいふわかわパステル画」ができるまで [アート]

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そもそも「手軽でたのしいふわかわパステル画」のような技法書はそうそうしょっちゅう出版されるものではありません。では何で中村友美さんが手がけるようになったのでしょうか。
中村さんにとってはかなり唐突な出来事だったようです。
出版元誠文堂新光社でこういう技法書を出版する計画が持ち上がり人選が始まり編集者が中村さんのホームページにいきあたったことが始まりだそうです。
ホームページはたくさんのイラストレータープレゼンテーションのために持っているかなりポピュラーなものです。そんな中で中村さんが最適ということで白羽の矢がたったというのは出版社にとっては精査に精査を重ねての必然だとしても中村さんにとってはかなり驚きの出来事だったと思います。

技法書なのだからパステルのどんな技法をできなければいけません。つまりパステルのオールラウンダーということ。そしてこれはプロに向けた本ではないのだから始めてパステルを手にしたがこの本を見ただけで描けなければいけません。だから自分が描きたいものを描きたいように描くのではなく、だれでも描ける、少なくとも描けるような気がするように描かなければいけません。これはなかなか難しいことです。

この仕事が決まってからいろいろな困難を解決しなければならなかった。
タイトルにある「ふわかわ」
それはパステルなんだから簡単なんじゃないかと思いがちですが、誰が見ても「ふわかわ」はなかなか大変。ましてや自分が今まで描いて来た世界観だけでは解決がつかない。どんな絵にしたらいいかのアイデア出しも容易ではなかったはず。

方針も決まると描いている現場の細かな写真撮りは膨大な時間がかかったといいます。時には徹夜になることもあった。フォトグラファーがずっといるという状況は精神的にもかなりきつかったようです。絵を描くという作業はデリケートなものです。誰かにずっと見られて描くという厳しさ。七転八倒して描いたとしても涼しい顔して「できました」と言うのがプロのイラストレーター。他者がいるのだから七転八倒は心の中だけに納めなければならないのだから。

全部絵が描けても編集や校正の厳しさがずっと続きました。
お話を貰って完成するまでになんと2年弱もかかったのです。
それでもいい本ができたのだから、展覧会もやろうということになったのです。

「手軽でたのしいふわかわパステル画」は全国の書店やアマゾンなどのネットショップでも買えますが、展覧会の会期中ギャラリースペースプリズムでも販売しています。ギャラリーでは中村友美さんのサインを入れさせていただいています。(税込み¥1728)


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