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百瀬博展ー最終日 [アート]

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「百瀬博展ー遠い日スペイン」は本日最終日です。
静かな遠い日をご堪能いただけたことと思います。

次回は、恒例の「Fashion Crossroad 2016 秋冬」です。
11人の作家によるファッションの競演です。

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旅 南へ ー百瀬博展 [アート]

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この絵は今回の個展の作品の中では少し変わっているという印象です。
構図が他の作品とかなり違うからです。

個展のための作品制作では最後に描いたということです。
百瀬博さん自身も「新しいものが出てきて、この個展をやって良かったと思いました」と。

作家が個展をやる意味はいろいろありますが、まとめて短期間で描くということの中で作家の未来を予感するような作品が制作過程で出てくることほど作家にとって嬉しいことはないとはよく耳にします。
まさに明日描く絵の方向が見えるということなのですから。

明日「百瀬博展」は最終日を迎えます。
百瀬さんの未来を予感させられるこの作品も是非じっくりご覧ください。

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静かな村(4)ー百瀬博展 [アート]

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百瀬博さんの個展2日目くらいにこのDiaryで拒否もしなけれど大歓迎もしない絵だと書きました。
実はこの表現の仕方に少し迷いがありました。
「大歓迎も拒否もしない」というのは今も変わっていないのだけれど、素っ気ないのかと捉えられそうで・・・。そうかと問われればそうではないと強く答えたい。

見る側がどんなに嬉しい気持でいても、どんなに辛いことがあって涙をたたえていても、百瀬さんの絵はいつも穏やかに迎えてくれる。そんな絵だと思うのです。平常心を失わない大人の絵。

60代半ばの百瀬さんの人生がこういう穏やかな絵を描かせてくれた。
その歳になれば、嬉しいことも辛いことも1つや2つ乗り越えたし、抱えてもいる。それを真摯に受け止めて生きてきた人だから描ける絵。そこには目新しい表現や技法などは特にない。それではいけないだろうか?
自分が持つ精神性を実直に絵にすることでたくさんの人に感動を与える。今回何人かの人が「ここにこのままずっといたい」とおっしゃってくださった。百瀬博の絵はそういう絵です。

絵って本当にいいなぁと毎日思う展覧会。
今日を含めてあと3日。たくさんの人に観ていただきたい。

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少年ー百瀬博展 [アート]

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百瀬博さんが描く人物画は制作していくうちに「ああ、この人に会いたかったんだ」という人物が見えてきたら完成と、数日前のDiaryに書きました。

そもそも自画像とは何なのか?
「作者自らを対象とした肖像画」と定義されている。モデルが作者本人であるということになります。

百瀬博にとって、会いたかった人とは本当に他者なのだろうか。そこのところを聞いてみた。
「会いたかった人は全く他者なのかというと、そうではない。会いたかったということは自身の中にあることなのだから。ただ表層的な目に見えている姿形は自身をモデルにしていない。自分や家族に似ているよく言われるので似ているのかもしれないが、意識してそう描いてはいない。」と。

自画像をただ写真のように自分に似せて描くととらえるか、もっと広げて自身の精神性を捉えて描くことまで広げるか。そうなるとアートはすべて自画像とも考えられる。そういう表現をすることもままある。

まあ、定義なんてそれほど重要な意味はない。
百瀬さんが描く人物は自画像なのかどうかもそれほど同じくらい意味のないこと。
そこにどんな気持を込められているかが重要なんだと今更ながらに思う。

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わたしはここにいる [アート]

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約40年前百瀬博青年はスペインの画家と言えばゴヤくらいしか知らないといった程度でスペインに渡りました。

ヨーロッパで出会った油絵はツヤツヤと輝いていたのですが、百瀬さんはどうしてもそれに馴染めなかった。有名な絵描きさんのような油絵が描けないし描きたくなかった。
艶のない油絵が自分には合っているのだからそう描こうと決めたのだそうです。

画材、技法、色・・・。
これはそれぞれの画家の体質としか言いようがないことなんじゃないかと思います。
無理して合わないことをやろうとするといつか破綻します。
体質を知ることも作家にとっては大切なことのようです。

「油油していない油絵ってどう描くのですか?」と聞かれると「それは企業秘密・・・」だそうです。

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懐かしい日(1)ー百瀬博展 [アート]

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百瀬博さんの絵は風景画だけでなく、人物画もあります。

人物画はどうしても「自画像か?」という問いが出るのはいつものことです。

この展覧会でもそういう声が聞かれました。
特定の人物はいないそうですが、「顔」はどうしても本人に似てしまうのでそういう問いになるのだろうと思います。

ではこの人物は何者なのか?
「描き始めた時は男か女かも決まっておらず、描いているうちに、この人」となるのだそうです。それはどういう人なのか。「私はこの人に会いたかったんだ」と思う。そう思うと完成が見えてくる。

もう少し人物画について掘り下げてみたい。
在廊日に取材をしてみなさんにはご報告をしたいと思います。

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旅ー百瀬博展 [アート]

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百瀬博さんは若き日、スペインマドリッドで絵の勉強をしていました。
2年近くの滞在だったそうです。

マドリッドは都会ですが、そこで知り合ったマドリッド在住の建築家と意気投合しレンタカーを借りて何度もスペインの田舎をドライブするようになったのです。

スペインの田舎は昨日のオリーブ畑の絵にあるように、とにかくオリーブ畑しかありません。
そんな中、遠くに教会が見える。教会があれば必ず小さな集落がある。それが百瀬さんにとってのスペインの原風景だといいます。

そんな思い出を絵にしました。
絵にした風景や建物の実際の場所はありません。この村さえ実際にはありません。
百瀬さんのイメージの中のスペインの田舎。言わば、思い出の中でデフォルメーションしたスペインの風景、建物。

人の営みの形跡はあるのに、人の気配は感じられないのがスペインの田舎。
なぜか小さな窓しか無く、ドアの存在感もあまりないのがスペインの民家。
シエスタに迷い込んでしまった異国人。

遠い日、百瀬博が見ただろうスペイン。


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アンダルシアー百瀬博展 [アート]

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十数年前、スペインを旅したことがあります。
貧乏団体旅行だったので、マドリッドからグラナダ、グラナダからバルセロナをバスで移動しました。
その道は延々オリーブ畑でした。本当に何時間走っても、行けども行けどもオリーブ畑。地平線の彼方までずっと。時にはとても小さな山間の地面や緩やかな山の斜面でさえ。
その時はちょっとうんざりもしたけど今となっては、圧倒的なオリーブ畑が私に残してくれたものはとても大きなものになっている。

この絵があの日のオリーブ畑を心に戻してくれた。
これがスペイン。
オリーブの収穫量は世界一だとか。どれだけたくさんの人々がオリーブ畑に関わっているのだろう。スペイン人だけではない。アフリカからも出稼ぎに来ていると言いますから。

オリーブ畑はスペインそのもの。
この中に生きる喜びも悲しみもたくさん詰まっている。すべてをこの大地が知っている。

百瀬博さんのスペインへの思い。きっとこの絵にも詰まっているはず。

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静かな村(1)ー百瀬博展 [アート]

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建物がある。あたりまえのようにそこにある。ただそこにあるだけ。
ただそれだけのことが、それぞれの人にとって大きく違った意味を持つ。

百瀬博さんにスペインの何処かの村のこの建物は何を語りかけたのだろうか。

おそらく余分なことは何も語らず、日本から来た青年を静かに迎えてくれたのではないかと、私は思う。
拒否もしないし大歓迎もしない。来たいなら来ればいいと無言で語りかけたのではないだろうか。

明日22日午後3時からギャラリートークです。その答えを百瀬さんに聞きましょう。


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「百瀬博展 遠い日ースペイン」ー初日 [アート]

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本日より「百瀬博展 遠い日ースペイン」です。

若き日過ごしたスペインが百瀬さんに与えてくれた空気感や当時持っていた感性。
是非ご覧ください。

22日(土)午後3時から4時ギャラリートークも開催いたします。(入場無料、予約不要)

百瀬さんは、
10月20、22、23、26、30日在廊いたします。

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